毎日あなたはお子さんにどのように接していますか。

   お子さんから信頼、尊敬される生き方ができているでしょうか。

   また、反対にお子さんを信じ、認めてあげていますか。

親子の関わりはとても大切だと頭でわかっていても

日々の生活に追われて、慌ただしく毎日が過ぎているのではないでしょうか。

忙しい現代、毎日どのようなことに気をつけて子育てすれば良いのでしょうか。

■親の正しい接し方が子供の未来を拓く

共働きが、もはや当たり前の現代。

子供と過ごす時間も短くて、あっという間に「早く寝なさ~い」の毎日ですね。

子供と過ごす時間が短いからこそ、密度の濃い接し方をしたいものです。

日々、子供と接する少ない時間の中で、

ああしなさい!こうでしょ!ダメダメ!など

一方的に言ってしまっていることがありませんか。

子供のやることに命令、否定、注意だけにかたよっていませんか。

子供ができないことを注意するだけではなく

こうすればできるよ!こういうふうにやってみよう!

と出来るようになるまで何度も繰り返し言ってあげる。

出来るようにまるまで待つ。

テストの成績が悪くても、頭ごなしに叱るのではなく、

なぜ出来なかったのか、次はどうすれば良いのかを一緒に考え、

「やれば出来るよ」と励まし、子供を信じ、上手くいったときは褒めてあげる。

こういったことの繰り返しで親子の間に信頼感を築くことが大切です。

家事に追われ忙しい時でも、お子さんが話しかけることに耳を傾けましょう。

子供と接する時間が短くても、子供が寝付くまでの時間は子供優先で接しましょう。

そして年齢に応じたスキンシップも重要でしょう。

■親子の関りを表す驚きの症例

親子の関わりを表す、とある症例を偶然読んで、とても驚いたことがあります。

獨協医大・永井伸一名誉教授の、子供の教育に関しての研究の中の一文です。

「ある幼稚園を訪れた時の話なんですが、一人の女の子が積み木で遊んでいました。
しかしその子は、積み木を上に積み上げないで、ずっと床に並べていたんです。
何かおかしいと思って、その子のお母さんを調べたら、うつ病であることが分かった。

そこで、その後しばらくその幼稚園に通って、
女の子に積み木の正しい遊び方を教えてあげたんです。
しばらくすると、その子はちゃんと積み上げて遊ぶようになりました。

そうして子供を治したら、
何とお母さんの方の病気も良くなったという報告を受けました。
その時は、もう本当に驚きましたよ。
親子が、ここまで深く影響し合っているなんて思っていませんでしたからね。」

・・・・・・「週刊現代」2012年2月4日号より・・・・・・

皆さんもとても驚かれたことと思います。

ここまで密に親子は関わりあっているのですね。

だからこそしっかりと子供と向き合っていきたいですね。

親は子供を育てますが、反対に子供から教わることも多いです。

親は子供を信じ、認め、いっぱいの愛で包む。

子供も、お父さん、お母さん大好き!

こういった親子間の信頼があれば、子供は安心して羽ばたいていけることでしょう。