「天才とは努力する凡才である」と、

相対性理論を発見し、ノーベル物理学賞を受賞した

アインシュタインの名言があります。

「天才」と呼ばれる人は、もともとの要素をもった人!

というのは否定しませんが

ある程度、周りの人たちの接し方で作られると確信しています。

天才とまでいかなくても、子供の持つ能力を

周りの人たちの接し方で最大限に引き出してあげたいものです。

では、どのように子供に接してあげれば良いのでしょうか。

子供の好奇心を削がない!

子供が好きなことを好きなだけやらせてあげましょう。

子供が一生懸命取り組んでいる間は、

周りの私達はそっと見守ってあげましょう。

そして子供が興味を持つことに共感してあげましょう。

ピアノレッスンの最中でも、

「あっ!おさるさんが踊ってる!」と、ピアノ教則本の挿絵に興味深々。

「あらぁ!楽しそうに踊ってるね。」と私も一緒に挿絵に興味を持ちます。

しばらくはおさるさんの話で盛り上がります。

少し年齢が上がると子供さんの方から

「この音は、次のここと一緒だね」とか

「この印は、前のお歌にもあったよ」などなど好奇心旺盛。

レッスンの間はこちらから一方的に教えるのではなく、

興味をもったことを大切に、次に繋げていくようにしています。

楽しいから学習するという道筋をつける!

勉強にも通じることですが

○○しなければいけない。

ではなく、やりたいからやる。

勉強したいから勉強する。

ゲームがしたいからゲームする。

スポーツをしたいからスポーツをする。

これらは、自分の好きなこと、興味のあることで

それに没頭しているときは楽しいと感じています。

興味のあることに熱中する➡楽しい➡もっと知りたい

その興味の矛先が勉強だったり、ゲームやスポーツだったり。

ピアノなら、ピアノが弾きたくなるような道筋をつける。

好きな曲が弾けるようになりたい!

弾けるようになったら楽しい!

ママや先生にほめてもらって嬉しい!

ピアノを弾くことが楽しいと思えると、

弾けるようになるまで何回も練習に励みますね。

集中力を活かす!

子供の集中力は

幼児の場合、年齢+1分。3歳なら4分。5歳なら6分。

小学生低学年なら15分程度

小学生高学年になると、子供の学年×10分程度。4年生なら40分

と言われています。

子供さんの集中力を最大限に生かす練習方法として、

幼児さんなら毎日、5分練習を、朝と晩の2回練習することをお勧めしています。

まとめて10分練習するより、短い時間で集中して練習するほうが効果的です。

努力は報われると思うような経験をさせる!

子供さんは一生懸命練習したつもりでも

まだまだ花マルがもらえる状態まで弾けてなかったり

間違いに気づかなかったりすることがあります。

そんなときでも、先ず、

「よく頑張ったね!とても良くなったわ!」

「次は、ここをこんな風に、これはこういう風にすればもっと良くなるよ!」

子供さんが努力したことを認め、次に発展するように促す。

そうすれば、花マルがもらえなくても、

次はもっと頑張ろうという意欲につながります。

目標を持たせる!

曲が一つ出来上がると効果的なご褒美をあげる、

といったことはある程度必要と考えます。

花マル、シールなど、子供さんはとても喜びます。

ご褒美のみは良くありませんが、

好きな曲を弾かせてあげたり、発表会などの経験も良いですね。

努力すれば、ここまで出来た!という成果の積み重ねが

楽しいことと思え、楽しいから努力するといった姿勢につながります。

効果的に褒める!

どんな場面でも必ず褒めることを念頭においています。

まず、努力してきた過程を褒めます。

「先週より弾けるようになったね!」「片手づつ頑張ったもんね」など。

そして具体的に褒めます。

「ここは左手が上手に弾けてたよ」「メロディが綺麗だったよ」

褒めたあと、次に注意する箇所を一緒に練習し、

それがその場ですぐに弾けたら、また直ぐに褒めます。

なんだか褒めてばかりですね。

別におだてているわけではありません。

褒めてもらえると大人でも嬉しいですね。

ピアノレッスンに来て、ほめてもらった!

嬉しかった!ピアノ楽しいな!

また頑張ろう!

そう思ってもらえるような教室でありたいと思っています。