ピアノは好きみたいだけどなかなか練習しない。
練習したらもっと上手になれるのに!
そばで見ているお父さん、お母さんはイライラしますね。
どうすればピアノの練習をするようになるのでしょうか。
ピアノの練習をするようになる魔法の呪文はないかしら・・・
それには先ず、ご両親のお子さんへの接し方や声掛けが鍵を握ります。
では早速ピアノが練習したくなる魔法の呪文(接し方や声掛け)を試してみませんか。
それはどのような魔法の呪文(接し方、声かけ)なのでしょうか。
小さなお子さんが自ら進んでピアノの練習に励む!というのは
なかなか難しいことです。私は、ほぼ無いと思っています。
好き勝手にピアノに触れることはあっても
宿題をコツコツ毎日練習するといったことは難しいでしょう。
特に小さいお子さん、小学校低学年くらいまでの子供には
ピアノを習うようなったら練習しなければならない。
レッスンの日までに弾けるようにしなければならない。
注意されたところを弾けるように練習する。
などといった計画(いつまでにどうする)という
先読み計画を立てることができません。
小学生くらいでは、日常が1日単位で構成されていると言われています。
例えば、今日の宿題は今日のうちにする。とか、
明日の時間割をして、明日必要なものを忘れないようにする。とか。
子供たちは今日、明日のことで精一杯なのです。
幼児さんはもっと短く、今どうなのか、でいっぱいです。
今、砂遊びが楽しい。今、お絵描きが楽しい。など。
○曜日がピアノのレッスンだから、それまでに弾けるように練習する
といった計画は立てられません。
そこでお父さん、お母さんの声掛けが重要になってくるのです。
毎日のおうちでのやり取りはこんな風ではないでしょうか。
母「○○ちゃ~ん!ピアノの練習しなさぁ~い」
子「おやつ食べてからぁ~」
○○ちゃんはおやつを食べても全く練習する気配がありません。
母「おやつ食べたでしょ!早く練習しなさい!」
子「お絵描きしてからぁ~」
母「もう~、早く練習しなさい!!!」
お母さんの口調はだんだん怖くなってきます。
残念ですが、これでは子供さんにとって、練習は楽しいものではなくなってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか?
【具体的に何をするのか。練習する曲を指定する】
母「○○ちゃ~ん!△△△の曲を聴かせて!」
○○ちゃんは先日のレッスンで、先生と一緒に△△△の曲を
なんとか独りで弾けるまで練習しています。
(私の教室では、新しい曲は、必ず独りで弾けるようにしてお返ししています)
子「あっ!△△△はこの前先生と練習した新しい曲だ!」
なので、自信満々でお母さんに聴かせます。
【ほめる。否定しない。間違っても注意しない】
母「あらぁ!上手に弾けたわね」
一曲弾くのにわずか数分です。
母「もう一度聴かせて」
お母さんにほめてもらった○○ちゃんは、得意になって3回練習しました。
わずか5分ほどの時間と思います。
1日の練習はこれでも十分です。習慣づけることの方が大切です。
【子供に興味、やる気を持たせる】
もし、余裕があれば
母「○○ちゃん、あの曲も上手に弾けてたよね。聴かせて!」
と、曲数を増やしてみてください。
子供は【具体的に曲を指定する】ことによって
何をしたらよいかわかります。
ただ練習しなさい!では、何をすればよいのかわからないのです。
次に、【ほめる。否定しない。間違っても注意しない】で、自信を持たせます
そして、もっと他もできるかも【子供に興味、やる気を持たせる】
みるみる上達することは間違いなし!!!
おうちでの練習は、この5分練習を毎日続けてみてください。
練習した曲を間違って弾いていたとしても大丈夫です。
間違いを正したり、今の○○ちゃんに一番大切なことを見極めながら
テクニック、指、姿勢、音楽性を教えていくのは、私たち指導者の役目です。
練習したらお父さん、お母さんにほめられる。
レッスンでも先生にほめられ、ハナマルがもらえて楽しい!
練習すればするほど、ピアノが好きになることは間違いありません。
大切なのは、毎日練習することを習慣づけることや
お子さんと一緒にピアノの練習に向き合うお父さん、お母さんの姿勢が重要です。
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