ピアノの練習はコツコツと同じことを何回も繰り返す

地味~~~な作業ですが、

試行錯誤しながら練習を重ねて弾けるようになると

それはもうとても楽しいものです。

同じことを何回も繰り返す練習なので、

やはり、練習時間が多いほど上達します。

でも、何時間もかけて練習を重ねても

練習方法が間違っていると練習時間のわりには上達が・・・

という結果に。

これでは時間の無駄になってしまいますね。

では効果的に練習をするというのはどのような練習方法なのでしょうか。

ー先ず、練習の仕方についてー

練習の仕方は、ピアノの進み具合や年齢によって変わります。

が、共通している点は、

流し弾き(始めから通して弾く)ばかりではなく、

①出来ないところを何回も弾く、片手づつ弾く。

②その時に自分の弾いた音が、どのような音を出せているのか、を良く聴く。

といったところでしょうか。

①出来ないところを練習するといった作業は

一曲が短いということもありますが、

小さいお子さんにはなかなか難しいようです。

なので、練習の仕方をレッスンの時に具体的に伝えるようにしています。

特に、年齢の小さい生徒さんほど、右手〇回、左手〇回、次は両手〇回

などと、細かく伝えます。

ただ、練習しましょうね!といっても、小さいお子さんはよくわからないようです。

小学一年生のAちゃん、普段から私の言うことをよく理解してコツコツと練習します。

しっかり練習するので、少し難しいかなと思われる教本を一冊増やしました。

そして、右手〇回、その時にフレーズ感(メロディーの流れ)を忘れないように。

左手〇回、両手での練習は出来る範囲で。と具体的に練習方法を伝えました。

(宿題を出した時点では、両手はどうかなと思っていました)

1週間後、Aちゃんは、一番難しいだろうと思いながら増やした教本の曲を

数ある宿題の曲の中で、一番上手に、

しかも両手でとても綺麗な良い音で弾いてくれました!

フレーズ感も感じて弾きましょう!と言われたことを

右手練習の時に忘れずに出来たのです!

このことは②その時に自分の弾いた音が、どのような音を出せているのか

ということに繋がります。

とてもすばらしいことですね!

こういった一連の作業の成果はピアノに限らず

勉強にも趣味のことにも繋がります。

出来ないことが努力すれば出来るようになる!という経験は

その人にとってかけがえのない財産になることでしょう。

特にピアノは芸術です。

小さな芸術家たちが未来にむかって大きく羽ばたいてくれることを

いつも願っています。