日ごろの練習の成果を披露するピアノ発表会。
発表会であがらず、間違わずに弾くにはどうすれば良いのでしょうか。
いつも皆さんに言っていることですが
練習で100%ほぼ完ぺきに弾けていたとしても、本番では60%くらいの出来です。
練習で120%弾けていたとしても、本番では80%くらい。
でも一番大切なことは、間違う間違わないということより
どんなふうに弾くにか、どんな音で弾くのか、どう表現するのかが大切なのです。
間違ったらどうしよう・・・と思いながら弾くより
音楽を感じてどう表現すれば良いのか、曲に没頭して演奏すると
不思議と上がらないのです。
そしてそのような演奏は、聴いてる人々に感動を与えます。
そんな演奏ができるように、小さな生徒さんたちにも、
発表会に向けて日ごろとは違ったレッスンの雰囲気をつくります。
発表会まであと数週間。だんだん日が近づいてきます(汗)
発表会まであと○○日ですよ~。あと〇回しかレッスンありませんよ~と激!
そんな私の叱咤激励もどこ吹く風。まるで他人事のようです。
「あっ!また間違っちゃった!」と本人はニコニコ。
じゅうぶん弾けるだけの練習も出来ているし、実力もあります。
なのに集中力もなく、レッスンの途中でお友達の話に脱線。
しかもまだまだ良い音で弾けません。
幼児さんから一年生くらいの生徒さんはだいたいこんな感じです。
もう少し年齢が上がると、練習できていないのがわかるのか
レッスンの前に、上手く弾けない言い訳が始まります(笑)
心の中では、あああぁ~~と思いつつも・・・。
○○ちゃん「あっ!また間違っちゃった!」
私 「そうだね。同じところで間違ったね。なんでかな。指使いが違ったよね」
「次はここの指使いに気を付けて弾いてみようね」
△△ちゃん「今日ね。お友達がね・・・・・」
私 「あらぁ、それは楽しいね」
「この曲は楽しい曲だから、そんな楽しい気持ちで弾いてみようね!」
○△ちゃん「学校の宿題が多くてピアノの練習が・・・・・」
私 「それは大変だったね。ピアノの発表会の練習もあるもんね」
「忙しいときは一回づつでいいよ。朝、夕飯の前、夜お風呂に入る前の三回
でいいから頑張って!!」
常に前向き!生徒さんの話すことをしっかりと受け止め、否定せず、次に繋げます。
発表会までいよいよあと二~三週間という辺りから、お辞儀の練習を始めます。
そして、レッスンの前後に来る生徒さんとお互いの曲を弾きあう発表会ごっこも。
お辞儀の練習を始めると、途端に緊張!
おまけにお友達が聴いてるというだけで、いつもとは違う雰囲気で集中力が増します。
緊張のあまり、いつもは間違わないところで間違ったり、
反対に、いつもよりよく集中できて、とても上手に弾けたり。
そんな緊張の練習の中で、どういう感じで弾けばよいのか、どんな速さで、どのような音で、
どんな気持ちで・・・・・などなど、生徒さん自身でなんとなく掴んでいきます。
そして本番!!大きなミスもなく、皆さん堂々と演奏!
それぞれの思いを胸に、記念の第40回の発表会を終えることができました。
発表会であがらないために。というより、
少しの緊張と集中力で、これからも良い演奏が出来ますように!!!
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