ピアノのレッスンを通して思うこと。
人の能力はみな、ほぼ同じである。
ピアノを教え始めて40年になろうとしています。
今までのべ何百人もの生徒さんと向き合ってきました。
それぞれの子供の特徴があり、ピアノの進度もそれぞれ違います。
Aちゃんは教本①をわずか3か月でさっさと終わりました。
Bちゃんは同じ教本①が1年かかっても終わりません。
これは頭の良し悪し?能力の差?
Aちゃんは学校の成績が良くて、
Bちゃんはそんなに成績が良くない?
そんなことはありません!!
AちゃんもBちゃんも成績はほとんど変わりません。
ではどうしてこのような差が出来るのでしょうか。
何故子供によって進み具合が違うのか。
Aちゃんは良くできる。注意されたところは必ずなおしてくる。
Bちゃんはピアノは好きだけどなかなか進まない。また同じ間違いをする。
このような違いを私は個性とよんでいます。
個性は能力や頭の良し悪しとは関係ありません。
Aちゃんは、毎日ピアノの練習をした。
Bちゃんは、ピアノのレッスンの前日にあわてて練習した。
ただこれだけのことです。
やるかやらないかだけです。
若いころ、特に自分の子供を持つまでは、なかなかこの個性(できる出来ないでは無く、やるかやらないか)
に気付くことが出来ませんでした。
子供にあった教材選びが大切。
個性に気付いてから私は、数あるピアノの教材のそれぞれの特徴を調べました。
楽器店には本当にたくさんのピアノ導入の教材が並び、どれもこれも素晴らしいものですが、
幼児向けのかわいいカラーの絵の多いもの、
うたやリズム遊びを取り入れているもの、
少しお姉さん向けにピアノを弾くことに焦点をあてたもの・・・・・
などなど、どれもこれも一長一短。とてもこの一冊で!というものが無く・・・
じゃあ、それぞれ組み合わせて使うしかない!
しかも子供の個性に合わせて、なんとか子供の興味を引き出せる組み合わせを!!!
というわけで、何冊もの教本がカバンの中に。
ちょっと重いかな。
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