週一回のピアノレッスン、楽しい時もありますが

練習が出来てないときや、ピアノがうまく弾けない時、

イヤな時、やめたいなあと思う時もありますね。

そんな時、どうすればピアノレスンが楽しいと思えるようになるのでしょうか。

やはり、出来る!!やれば出来るということが大切です。

出来るから楽しい!また頑張ろう!と思えるのです。

それはどのようなレッスンなのでしょうか。

やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ
山本五十六の有名な格言です。

この格言を、常に念頭に置きながらピアノレッスンをしています。

順番は変わりますが

どんな時でも先ず「褒める」

ピアノレッスンに来る生徒さん。

ドアが開いた瞬間の顔で、その子が今日までの一週間、

ピアノとどのように取り組んできたか、

今、どんな思いで教室に入ってきたかを

いつも見るように心がけています。

ある生徒さん。いつもは元気よく「こんにちは!」

と入ってくるのですが、その日は

「こんにちは!」という前に、私の顔を見つめています。

そして「先生!あんまり練習できなかった!」

と申し訳なさそうに報告。

「毎日練習しましょうね」と私とお約束しているので、

心苦しく思うのでしょうか。

「いいよ!いいよ!そんな時もあるもんね。

でも一週間のうち半分は頑張ったんだね!偉いね!」

と半分頑張ったことを褒めて、いつものようにレッスンをはじめます。

ピアノレスンで叱ることはありません。

叱るとその瞬間に子供は委縮してしまい、

その後のレッスンが上手く運びません。

「言って聞かせて、させてみて」

頑張って練習してきても

音やリズムなどを、間違って練習していることがあります。

そんな時でも「○○ちゃん、ダメでしょう!」

と言ってしまうと、そこで子供の思考はストップしてしまいます。

いくら間違いを正しても子供はダメと言われたことで頭がいっぱいで

そのあと、なにを言っても聞く耳を持ちません。

ダメでしょう!と言うより、

あれ?今の音、どうかな?

なんかおかしくなかった?よく見てみようね。

一緒に音を読んでみましょう!

と一緒に考えてみるようにしています。

叱るより、先ず注意を促し、一緒に考える。

なぜ違うのか、どうすれば良いのかを一緒に実践してやってみます。「させてみて」

注意するのではなく、ここはこうだね。こうすればいいね。と「言って聞かせる。」

そうして、「ああ、そうなんだ!」と子供自身が納得すると

すっと頭の中に入っていきます。

「やってみせ」

曲の内面的なこと、どんなふうに弾くか、

この曲はどんな感じで弾くのかなど、

いろんな言葉、例えば、楽しい感じがするね!ここは泣きそうになるね!

暖かい感じだね!など、言葉で伝えますが、

やはり一番効果的なのは、弾いて聴かせることです。

弾いて聴かせたあとの生徒さんの演奏は見違えるように良くなります。

それと、もっと大切にしていることは

私自身のピアノや音楽に対する姿勢です。

先ず、私がしっかりと音楽に向き合っていなければ

音楽は素晴らしい!ピアノが弾けるって本当に楽しい!

と思ってもらえないと確信しています。